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【書評】武器なき“環境”戦争

writer meijin writer 2010年11月18日 22:34

武器なき“環境”戦争
池上 彰 (著), 手嶋 龍一 (著)
出版社: 角川SSコミュニケーションズ (2010/9/10)
発売日: 2010/9/10

CO2排出権取引をめぐる国際的な枠組み、政治的な思惑、そしてメディアリテラシーについて、NHK出身の両氏が「わかりやすく」+「鋭く」解説していて、なかなか面白く読めました。
特に「インテリジェンス」については、金融での覇権を失ったイギリスが、カーボン通貨で再び覇権を狙っている・・・など、新たな視点が提供されていて、とても参考になりましたね。
ここでいう「インテリジェンス」は、手島氏曰く

国家の指導者や巨大企業の経営者が、組織の舵取りをするために役立つ情報

のこと。諜報的な情報も含めていると考えて良いと思います。
この、インテリジェンス能力に最も長けた国がイギリスなんだとか。
MI6の世界ですね。なんだ妙に合点がいってしまいます。

後半のニュース解説の美学については、軽く読み飛ばしましたが。。。

グリーンニューディールやカーボン通貨は、たしかイギリスが研究の中心地だったはず。現ユーロ圏は元東ヨーロッパ(共産圏だった国)を中心に環境問題が深刻で、環境への取り組みとしては先進的で主導的な立場であるという認識はあったのですが、「インテリジェンス」をもって環境をネタに世界の覇権を握ろうとしているというのは、とても興味深い考え方です。

京都議定書で無用な宿題を背負わされたり、かなり無茶に思えるCO2削減目標を公言してしまった前総理など、国際的な交渉では「?」な日本ではありますが、環境技術としては世界No.1と言って良いと思うし、太陽光発電や充電池など次世代電力インフラを支える重要な技術でもリードしていると思えます。

国のインテリジェンス能力では負けても、環境技術では世界で戦える実力があると思うと、ちょっと未来も明るく思えますね。

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