WEBの仕事は氷山的
フリーだった頃はもちろん、会社設立してからもしばらくは「WEB屋」という自覚はなくて、グラフィック屋ですよ〜と言っていたのですが、最近WEB屋としての自覚を強く持つようになりました。
なぜなら、WEBが面白くなったから。
それまで、正直あんまり面白いと思ってなかったんです。紙モノと違って表現が薄っぺらくて、文字組も出来なくてフォントも選べなくて・・・障害だらけに思えたので。
意識が変わった切っ掛けは、とあるSEMコンサルタント会社で某クライアントとミーティングをしたときでした。
そのときは、リスティング広告の反応から問題把握と解決策のレポートを用意されていて、クリエイティブ(リスティング広告なので言葉ですが)に対する反応が定量化され、改善策へと向かうプロセスを目の当たりし、心が動きました。
WEBの世界では今や当たり前ですが、こんなにマーケティングと密接に、緻密に関わるクリエイティブって、他にないように思います。マスマーケでは定量化はされるんでしょうけど、なんせマスが相手だけに単位が大きく、計測方法もマス的なので、緻密さと言うところではウェブの方が上でしょうね。
これまで僕らが関わってきた仕事の中では、そういう定量的な評価基準というのがなくて、今ひとつぼんやりとした世界だったように思います。
これを知ると、企画も制作も目標が定まりますから、やりがいも強いし楽しくてしょうがないのです。
ただし、仕事量は膨大に増えます。
これまで表面をつくれば良いだけの仕事が、データ的裏付けを取り、企画立案し、最適な技術要件を見極め、SEO対策を施し、アクセスログを取り・・場合によっては広告展開まで考えることになります。
ビジュアルデザインとしては、ほんの少しの仕事でも、裏側に横たわる仕事は本当に多い。最新のトレンドや利用可能な技術の調査から含めれば、気を抜くヒマが無い世界です。
クリエイティブももちろん大切ですが、以前よりビジネスロジックが強く求められるところが、今のWEBデザインの魅力なんですね。
それだけにプロジェクトを成功させる喜びは大きいです。
ビジュアルの表現だけに注力するよりも、個人的には好きな領域ですね。

