変わりゆく社会の中で考えること
自分の行動規範を変えるのは、なかなかパワーの要ることです。
変わらなきゃと思いつつ、ついつい慣習に流されてしまうのは、仕方のないことです。
変わることによって得られる「果実」の味がわからないうちは、なかなか難しいものです。
便利そうなもの、自分が楽になりそうな道具があるとします。こういったものは比較的受け入れられやすいのですが、実はそれによって変わらなければならないのが「自分の習慣」であることが多い。自分の行動や習慣を変えることで「便利だ」「楽になった」と実感を得ることができるのですが、結局はそこまで至らずに諦めてしまう。
これまでの生活でも不自由がないから、それでいいやと元に戻ってしまうのです。
ビジネスにおいてもそういう傾向があります。
特に我々のような「現場」の仕事あるいは「現場のマネジメント」が仕事の中心にある場合、今まで「そこそこうまくいっていた方法」を「よりうまくいきそうな方法」に切り替えるのは難しい。「確実によくなった」という実感が得られるまでは、元の習慣に戻ってしまう可能性が非常に高いのです。
かくして、現場と現場のマネジメントは、大抵の場合はあまり進歩することなく、ある時代を過ごします。そして、時代の流れの中である節目に来たとき、変化に対応することが出来ずに滅んでしまいます。
そうした変化は突然にやってくるのではなく、大きな時間の流れの中で確実に進んでいます。
ゆっくり変化するものは、なかなか実感として捉えにくいものですから、これを予測して将来を決めるというは相当の千里眼が必要です。そういう眼をもったひとはなかなか居ないでしょう。
どうしたら時代の変化に取り残されないか、という問いに対しては、私は「小さな変化を繰り返すことだ」と考えています。
少なくとも、私たちのビジネスは外部との関係性の中でしか成立しません。外の環境は絶えず変化をしますから、我々も当然変化を要求されるはずです。その中で「よりうまくいく方法」を考え、実践することで、小さな変化は生まれると思います。変わりゆくこと、つまり「創造的破壊」を自らの中に体現していくことが、先行きの見えない時代を生きていくためには大切なんじゃないかと思います。
現場のマネジメントの上位には、こうした「人を変える」マネジメントという考えが必要です。それが我々のビジネスの価値を創造するのだと感じています。

