【書評】ネクスト・ソサエティ-―-歴史が見たことのない未来がはじまる

ネクスト・ソサエティ-―-歴史が見たことのない未来がはじまる-P・F・ドラッカー
出版社: ダイヤモンド社
発売日: 2002/5/24
恥ずかしながら、この本が私にとって初ドラッカーでした。世の中でたびたび話題となり、様々なところで彼の言が引用されている理由がよく分かりました。
実はまだ読了していないのですが、非常に重要な予測や提言に満ちており、かつ決して難しくはない表現をされているため、読みやすい本です。また、所々インタビュー形式の箇所もあって、様々な角度から著者の捉える問題点を知ることができます。
この本によって自分の認識に何がもたらされたか、ということについては今後改めて整理したいと思いますが、大雑把に言うと、経済や社会が全体としてどういう方向を向いているかという「流れ」がわかり、バラバラに起きているように思える個々の事象も、じつはこの大きな流れの中に必然的に生まれているのだということです。
この大きな流れは、著者の「予言」ではなく、確実にそのようになるもので、その上での各論は予測でしかないという部分もあります。ですから、重要なのは大きな流れを知ることです。その点で本書は非常に役に立ちます。
また、自分に何が足りないのかを知ることもできます。
自分の場合は、金融に関するくだりは知識不足のため十分に理解できず、もう少し勉強してから再読したいと思います。
何にせよ、これから私たちが向かう社会を大きな流れとして捉えることで、何を知り何をしなければならないかということを認識させられる1冊です。
いま世間にある、日本は製造業を捨てサービス業に転換すべきだという意見も、ドラッカーの予見がベースにあるのでしょう(ドラッカーはそのようには明言していませんが)。確かに、潮流としては避けがたいことかもしれませんが、何か抗う手だてを考えてしまうのは自分だけでしょうか。経済よりも先に社会が変わることで、産業構造も変えられるとか・・
特に手作業の部分は、何とか残していきたいものです。

