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社会は厳しいもの?:追記・倫理の壁

writer meijin writer 2010年05月10日 13:05

なんとなく気分で文体を変えてみます。

前回のブログで、自分の経営理念をたなおろししながら、業界の悪癖について触れましたが、
週末にツイッターやテレビ(NHK:ハーバード白熱教室)を見ていて、再考したことがあるので追記することにしました。

人間は、苦痛を避けて快楽を求める。これは真理であって避けがたいことですが、快楽の追求だけに偏らぬように理性というものが働きます。単純に言えば、この理性を社会的に共有しているものが倫理(道徳性)だと言えるでしょう。

倫理(道徳性)は社会システム(制度)以前のものとして存在しますが、多くの法は倫理を制度化したものではないでしょうか。そうしなければ、倫理を無視して利潤を追求したり、人としての尊厳を無視して社会をコントロールするものが現れるためです。まぁ、法があったとしてもそういう人は現れるのでしょうが。。。

これは昨日テレビで見た「ハーバード白熱教室」でのカントに関する解説から引用・・・最近はあまり哲学に触れていなかったので、自分の解釈が足りないところは多々あり、論ずることに不安もありますが・・・自由とは何かというカントの思想の中で、行為の道徳性は動機で決まる、すなわちそれは義務に従って行動することだ、というくだりがありました。要するに個人の損得を計算した行動は道徳的ではないという事ですかね。

私の経営理念は、基本的に内向きの思想であるようにも考えられますが、アウトプット自体は外に向いています。「良いものを提供するために」というのがそのアウトプットで、これも目的と考えられますが、僕の場合はそれ以前に「働き手の幸福」という目的があります。「幸福」といっても、金銭的な幸福と言うことではない・・・完全に金銭と切り離されたもので無いにしろ、そこは主眼ではない。クリエイションや協業の喜びと、それに見合う対価をもって、働きやすさや働きがいを実現しようというものです。当然、そこに何某かの苦痛を伴うこともありますが、目的の達成のためであれば良いのです。

苦痛を味わうときは、だいたい快楽を得るときの何倍もの学びを得るものです。むしろ、この積み重ねこそが快楽の大きさを決めるのかもしれません。(なんかSMちっく?)
そういう視点から、苦痛は避けて通るべきではありませんが、このことを過剰に通念化しているのが広告業界です。「アイデアを捻るために」残業や徹夜するのはクリエイターの義務ですが、これは外部から要求されることではありません。正直、残業という概念が無いような業界ですが、それはクリエイター自身のためにそういう時間が確保されるべきであって、外部が要求してはならないと考えます。

ここが、「倫理の壁」。
残業、徹夜が当たり前なのではなく、その時間は純粋にクリエイションのためにあるべきで、外部からの時間的要求とは切り離されているべきです。

そもそもが外部からの依頼で発生する仕事のため、非常に分離しづらいところでもあり、
僕の表現もわかりづらいと思うのですが、こういうことは社内でも話し合っていきたいと思います。

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