五反田のウェブ&グラフィックデザインスタジオ:コスミックエンジンの社長ブログ

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経歴詐称・論文捏造事件とネットで起こっていること

writer meijin writer 2010年05月14日 22:19

東大助手の懲戒解雇について

すでに実名報道されているのですが・・・
あるプロジェクトで少しかすった程度でしかないのですが、名刺交換もした方だから、こういう事になるというのは、正直驚きです。

この報道より半年ほど前から、ネットではこの件が取りざたされ、かなり激しい批判と追求がされていました。
聞くところによると、この追求の中心にいたのは3人くらいの方々だそうですが、2chなどではかなりの盛り上がりを見せていました。

その経緯からすれば、やっと片付いた問題という感じではあるのだけど、その経歴詐称や論文の盗用という事件の焦点が問題以外のことが興味深かった。
彼のしたことは決して褒められてことではないけども、レベルの差こそあれ経歴詐称や論文盗用はアカデミックの世界ではよくあることだというし。政治家の政治資金問題みたいなものなんじゃないか。

まぁ、彼の場合はそのあたりが非常に巧みで、かつそれを信じさせるだけの才能があったと思う。
細かに情報を追うと、少しやり過ぎな気もするけど、彼レベルの盗用は「こっち」の世界では日常茶飯事だ。要するに、彼はとてもデザイン的な人なんだと思う。頭の良さとデザイン力が、現実を突き抜けて「彼」という人物をつくりあげていったように思う。

そのデザインされた架空の「彼」にリアリティを与えたのは、一つは「権威」もう一つは「インターネット」だったんじゃないかな。
彼はその二つを巧みに利用して、どんどん「彼」を大きなものにしていったけれども、結果的には「権威」と「インターネット」が、彼の足下をすくう恰好になったのは皮肉なことだね。

それにしても、怖いのは攻撃する人たちだ。攻撃の始まりがたった数人であっても、各所で煽ることであっという間に大きな話題をつくる力があるのがインターネットだ。だいたい、ネットの議論は揚げ足取りの些末なものが大半で、意見としては取るに足らないものが多いけど、情報が拡散することによって大きな力となってしまう。スマイリー菊池さんの事件が好例だ。報道できる真実か否かというフィルターを通すことなく、噂だけがあたかも「真実」のように振る舞いだす。

彼の場合、そもそもネットのその部分を利用したわけだから、なんとも不思議な事態ではある。

最近ネットの匿名性に関する議論が、また面白いことになっているし、ツイッター等で議論が盛り上がるのはとても良いことだ。Ustream等でもそうだけど、良質の議論に触れる機会が増えたんじゃないだろうか。
一方で、ただの揚げ足取りや野次、ただ攻撃することが目的のコメントが未だに多い。まぁ、そんなことでストレス解消できているのなら、それもインターネットの効能として良いことなのかもしれなけど。

彼の件にしたって、攻撃をしていた人たちはいったい何が目的だったんだろう。
日本人は成功している人の脚を引っ張るのが好きだというけども、単にそういうことだったようにも思う。
それによって得をする人は限られているから利害の問題じゃないだろうし、正義のためとも思えないから。

--
追記
正義のためで無ければ何のためかなぁ・・・っていうのは、本人に聞かなければ結論でないけど、あのときの2ch等での盛り上がりは、さながらハンティングのようでした。仕留めるのが目的であって、それが快感と言うことかなぁ。ネットではよくこういう盛り上がりかたするよね。

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