流行は予測できるか
バズワード関連のことをあれこれ考えているうちに、面白いサイトを発見。
理詰めの流行予測…ヒット商品とトレンド
僕をご存じの方ならおわかりの通り、こういうのは大好物。
結構ボリュームのある読み物なのでまだ途中ではあるが、興味深く面白く読ませていただいている。
僕も業界動向の予測とかはしているので、自分の予測パターンに当てはめて考えるとどうだろうか・・と考えさせられる。
今ところの我々の置かれた環境としては、広告費全体の下げ止まり感は出てきたものの、1プロジェクトに対する予算は相変わらず少額である。経済全体では、大幅なコスト削減努力によって企業業績は持ち直しているものの、小売での消費はあまり動いていないようだ。
実質的景況感としては昨年よりは良いものの、相変わらず低水準だ。
「理詰めの流行予測」では、リーマンショックのような外部要因の有無にかかわらず、消費者の心理的に好景気:不景気を生み出すサイクルというのがあり、さらに長期間にわたってゆっくりと起こる(おこり続ける)変化と相まって、流行に作用すると論じられていて、それは非常に合理的な見解だと思う。好景気の先端部分がバブル化するというのも、金融工学云々以前に、こういう視点で見るとわかりやすい。
この考えに倣えば、不景気の次には好景気が来るわけで、遅かれ早かれ景気は持ち直す。
少なくとも、世の経営者の多くはそう思っているだろう。僕もそう思っている。
問題は、長期的連続的に起こっている変化が何かということだ。
ここで考えてみたいのは、広告業界の動きだ。
リーマンショックを契機に激変した様相があるが、変化自体はそれ以前から続いていた。リーマンショックはそれを後押ししただけだ。
変化の原因はインターネットの登場と普及、それに伴う消費者行動の変化だ。
このことが、流行(業界動向)にどう作用するか、ということだ。
今、大手3社をはじめ、広告代理店はネット系の事業拡張に躍起になっている。
主な収益であった(レガシー)メディアで十分な収益が上げられなくなったためだ。
一方では「楽天市場」の好調、ヤフーやアメーバ、サイバーエージェントのテレビCMなどネット系企業の話題が目につく。
生活者は様々なサービスが無料で提供(広告を押しつけられるのと引き替えに)され、かつて無いほどの情報と便利さを享受している。
ごく大さっぱに言えば、経済も社会もインターネットに注目していて、一大トレンドを形成してる。つまりは流行しているのだ。
流行していると、皆が一様に同じようなことをし始める。それは非常にわかりやすく見えやすい変化で気を取られがちになるが、その裏側ではゆっくりと確実に何かが変化している。
WEB2.0の批判にあった「リアルを見ずに馬鹿騒ぎしている」ということ、何をもってリアルとするかが批判の内容と違うかもしれないが、確かにこのトレンドの先端部分にはあるようだ。中身のない人まね、粗製濫造の複製・・・
いや、形骸化したWEB2.0こそが、その先端のバブルと化しているのかもしれない。
ではこの先の広告業界、とりわけWEB制作の現場では何が起きるだろうか。
今はネットが流行しているからネットだ!と、皆が集まってきたその先には。
今こそ、我々の資産は何であるかということを見失わずに行方を定めたい。
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追記
このブログ書いた直後に、別の記事を読んだ。
マーケティング的なるものは人々をインスパイアしない—民主党の支持率低迷から考えたこと
真反対とは言わないが、過去の分析よりも感性だというテイスト。
マーケの話にはこれが常について回るけど、僕は過去データや集計は大事で、データ通りに作ったものは大失敗はしないけど大成功もしないと思っている。
感性だけに頼るのは間違いのもとだというのは、先の「理詰め〜」の方を支持する。
ただ、そこから成功に導くパターンは、ある種の「気づき、飛躍」が必要なんじゃないかと。
「マーケ的なる〜」の失敗例にあるゴールドマンサックスの「感性」の欠如は、「裏をかくためのデータ分析」に負けただけとも読めるじゃないか。
「裏をかく」というのは「感性(気づき)」、それを実行するのは「飛躍」・・・そしてそれは、成功を裏付けるデータが無ければただのギャンブルである。

